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害虫

ネズミ

 

人間の建物に侵入・定着する習性を持つネズミを家ねずみと呼びます。家ねずみは、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミです。又、おもに屋外で生活するものを野ねずみと呼びます。建物に侵入する野ねずみとしては、アカネズミ、ヒメネズミがいます。病気(サルモネラ症、ツツガムシ病、レプトスピラ症等)をよく媒介します。

ネズミの防除について
ネズミがいたかどうかは、糞、尿、かじり跡、足跡、こすり跡、イエダニの発生などのラットサインにより判別できます。
防除するには、4つの方法があります。1つは、環境的に防除する方法です。ゴキブリとほとんど同じですが、ネズミに巣をつくらせないようにします。そのためには、布、紙、ビニール、などの柔らかいものを整理し、巣の材料になるものを与えないことや物と物との隙間を作らないことです。他にも、清潔にし、食品の屑を片付けて餌になるものを与えないということです。あと、難しいかもしれませんが、建物を建てる時に進入する通路を遮断するというのもいいと思います。小さな隙間を埋めたり補修したりするのもいいと思います。2つめは、生物的な方法です。イタチやヘビなどのネズミを捕食する動物を利用します。イタチはネズミの天敵でイタチがいるときはネズミは逃げます。また、イタチがいなくなるとネズミが侵入してきたりします。また、猫ではあまり効果はないかと思います。ただ、様々な問題があるためこの方法は屋内で利用する事は難しいです。3つめは、機械的な方法です。例えば、粘着トラップ、捕殺式トラップなどを使用して捕獲したり、超音波の機械を使用し、ネズミを寄せ付けないようにします。超音波の機械は、最初は効果がありますが、鼠が段々と慣れてきて効果が長続きせず、進入されるということもありますので、わが社ではお勧めしておりませんが、どうしてもということであれば、販売することは出来ます。4つめは、化学的な方法です。主に薬剤を使用します。餌があると、喫食率が落ちてしまうので環境的防除も考えて使用するほうがいい。

クマネズミ

ドブネズミに比べて毛が粗く、毛色は背面が灰茶褐色で腹面が淡黄褐色でドブネズミより変異が小さい。粗食に耐え、寒さに弱く、多湿を嫌います。食性は植物性です。進入経路は、換気口、ケーブルや雨どいを伝って家に侵入します。

ドブネズミ

形態等が本種と似ている種はクマネズミです。中央アジアが原産地で寒さに強く、地表付近での生活に適した体形で、多湿に強いが乾燥に弱い。河川に沿って生活する癖があります。動物質を好み、雑食性です。進入経路は、主に排水口等から家に侵入します。

ハツカネズミ

小さなネズミです。農村部にある納屋や、独立した家屋によく見られます。近年、クマネズミやハツカネズミが高層ビルにて多いのは樹上生活に適したこれらの運動能力に有利に働いているからです。進入経路は、換気口、ケーブルや雨どいを伝って家に侵入します。尿は特有の強い臭いがします。

サルモネラ症
細菌による食中毒です。ネズミなどの動物に汚染された物を通して感染します。
ツツガムシ病
ツツガムシ類(ダニ)の幼虫が吸着し感染します。幼虫の発生時期はツツガムシの種類によって違います。
レプトスピラ症
代表的なものはワイル病です。都市ではドブネズミが代表的な保菌動物です。尿中に排菌され、水や湿った土を通じて、人に感染します。農業、食品加工業、飲食業などに発症例が多いです。
参考・引用文献
財団法人 日本環境衛生センター
通信教育 ペストコントロール技術者養成講座
単元Ⅱ-1 基礎有害生物学(1)
単元Ⅵ-1 応用有害生物学Ⅱ(1)

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